フィラリア症は蚊に刺されることによって感染し、感染した仔虫が成長すると長さ20cmくらいの糸状の成虫(犬糸状虫)となって心臓の中に住み着いてしまう病気です。
フィラリア症の症状
慢性経過
犬糸状虫が肺動脈に流れ着き、寄生することによりおこる肺高血圧症が主な原因となります。
咳、運動を嫌う、疲れやすい、痩せてくる、貧血、腹水が貯まるなどがあります。
このような症状がある場合は、ある程度の進行があることを示しますので、早めに来院をしてください。
急性経過
大静脈症候群という急性症があります。
犬糸状虫が心臓内を移動することによって起こる急性の症状で、亡くなることもあります。
突然の血色素尿(尿がブドウ色)、呼吸困難、虚脱など重篤であることが多いです。
予防期間
蚊は気温15℃以上になると刺します。
蚊が出て1ヶ月以内から予防を始めて、蚊を見なくなって1か月後まで予防します。
地域や生活環境によって異なりますが、東海地区では5月または6月~12月までの7-8ヶ月間の予防が必要です。
フィラリア予防を始める前に血液検査
予防薬を投与する前に、必ず血液検査を行ってください。
万が一フィラリアに感染していると、予防薬の投与によってフィラリアが急激に駆除されることによるショック症状がでることがあるからです。
最初の1つをのむ前に、一度来院してください。
予防薬の種類
飼い主様とペットに合ったタイプを獣医師と相談の上、選択できます。
1年間効く注射
1年に1回の注射で1年間予防できます。
ペットがお薬を飲むのが苦手、毎月のお薬を飲ませるのを忘れてしまいがちな飼い主様におすすめです。
チュアブル(ジャーキー)タイプ
当院人気NO.1
毎月1回飲ませてください。
お腹の虫下しも一緒にできますので、よく散歩に行くペットにおすすめです。
錠剤タイプ
毎月1回飲ませてください。
大きなジャーキータイプが苦手なペットにおすすめです。
飼い主様が確実に飲ませることができる小さな錠剤です。