犬の避妊手術(メス)
メリット
子宮蓄膿症、乳腺腫瘍、偽妊娠など雌性ホルモンに関わる病気を予防できます。
デメリット
太りやすくなります。
とても稀ですが、ホルモン性の尿失禁をおこすことがあります。
手術時期
生後6ヶ月齢を過ぎる頃、一度来院をしてください。
体の成長具合や発情の有無などを診察させていただきます。
手術ができるようなら術前の血液検査を行い手術予定をたてます。
※乳腺腫瘍は、女性ホルモンと関連性が極めて高いと考えられています。避妊時期が初回発情から経過するたびに乳腺腫瘍の発症率が高くなります。
遅くとも生後2年の間に避妊手術をすることが、病気の予防に役立ちます。
犬の去勢手術(オス)
メリット
前立腺肥大、精巣腫瘍、会陰ヘルニア、肛門周囲腺腫など雄性ホルモンに関わる病気を予防できます。
デメリット
太りやすくなります。
手術時期
生後6ヶ月齢を過ぎる頃、一度来院してください。
体の成長具合や睾丸が陰嚢内にお腹から下りているかなどを診察させていただきます。
手術ができるようなら術前の血液検査を行い手術予定をたてます。
※出生時お腹の中にある睾丸は、生後6ヶ月ごろには陰嚢内に下りてきます。2つの睾丸が陰嚢内にあることを確認できなければ、潜在精巣かもしれません。
潜在精巣は正常な精巣にくらべ、腫瘍になる確率が高いとされています。早期の去勢手術をおすすめします。
避妊去勢手術の際には
臍ヘルニア、そけいヘルニア、乳歯遺残は避妊去勢手術と同時に整復や除去を行います。
猫の避妊手術(メス)
メリット
子宮蓄膿症、乳腺腫瘍など雌性ホルモンに関わる病気を予防できます。
望まれない妊娠・出産を防ぐことができます。
手術時期
生後6ヶ月齢または体重2.5kg以上になったら、一度来院してください。
体の成長具合を診察させていただきます。
手術ができるようなら術前の血液検査を行い手術予定をたてます。
※猫は、発情期になると甘えたしぐさと発情期独特の大きな声でなきます。避妊をすることで発情は無くなり共同生活が保たれます。
猫の去勢手術(オス)
メリット
発情によるマーキングや不適切な排尿行動が減ります。
手術時期
生後8ヶ月齢または体重3.0kg以上になったら、一度来院してください。
体の成長具合を診察させていただきます。
手術ができるようなら術前の血液検査を行い手術予定をたてます。
※猫の下部尿路疾患は非常に多くある病気です。陰茎の成長途中で去勢をすると、陰茎の発育に影響するため尿路疾患の症状が出やすくなるリスクがあります。
体と陰茎の成長具合やマーキングなどの行動を獣医師と相談しながら、手術時期を決めるとよいでしょう。
手術の流れ
- 1. 術前検査
手術を行う約2週間前に来院してください。
血液検査、必要に応じてレントゲン検査、超音波検査を行います。
- 2. 手術予定日の決定
術前検査結果を見て、飼い主様とご相談して手術日の予定を決めます。
- 3. 手術日前日
夜9時以降、食事と飲水をしないでください。
- 4. 手術日当日
午前10時頃までに来院してください。夕方までお預かりいたします。
- 5. 手術後
スタッフが麻酔後の状態を監視します。
- 6. お迎え
午後4~5時頃、お迎えに来ていただきます。
ペットや飼い主様の事情により、お泊りになることもあります。
- 7. 手術日より10日後:抜糸に来院してください。